ケトジェニックをしていくと喉の乾き、口の中の乾き、金属みたいな味・・のような症状が出るときがあります。
これはケトーシスの症状の一つでもあります。
つまりケトジェニックが上手くいっている証拠でもあります。
ただ、あまり良い状態ではないケトーシスになっている可能性もあります。
ということでこの記事ではケトーシスについて解説をしていきます。
ケトーシスとは?
通常は食べた糖質をエネルギー源(グルコース)としています。
しかし糖質を制限してケトンがエネルギー源になることをケトーシスと言います。
グルコースは肝臓に貯蔵されて必要に応じて放出されるエネルギーですが糖質を摂らないと1〜2日で枯渇すると言われています。
その代わりのエネルギーを生み出すべくお腹などについた脂肪を燃やすか食べた脂質をエネルギーに変換して作られるものがケトン体です。
脂肪をエネルギーとすることで身体に溜め込んだ脂肪は減っていくので痩せるダイエット法として厚い支持を受けてます。
ちなみにケトン体は3つの名で呼ばれたりもします。
- アセトン
- アセト酢酸
- 3-ヒドロキシ酪酸
これらの濃度を尿や呼気で検査するアイテムもありますので、それを使うことでケトーシスに入っているか?またはどの程度のケトーシスかを判別することができます。
後ほどご紹介します。
ケトーシスの良い点
ケトーシスは糖質からのエネルギーが失われた時に登場する救世主。
ただ発電所としての役割だけでなく、ある意味で病院的な役割も担うのがケトン体。
現代の食事はカビ、化学調味料などによって体内に炎症を起こしやすいとされています。
炎症はじわじわと身体を蝕み肥満、慢性疾患の原因になります。
しかしケトジェニックダイエットでケトーシスの状態になると炎症が軽減することが分かっています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4414487/
また個人差があるところですがケトーシスの状態では食欲が抑えられるとも言われています。
私もご飯は肉メインで野菜やアボカドなど、そしてスープなどでご飯を済ますのですが意外にもお腹いっぱいになります。
以前は白米を食べていただけに「足りるんかいな」と疑問を感じていましたが慣れというか白米などメインなしでもいけるものです。
他にもケトジェニックは2型糖尿病の方に治療の一環として推奨されることがあるようでケトーシスではインスリンが調整されて糖尿病の改善もみられます。
ケトジェニックのような糖質制限では脳に悪いのでは?身体が重くなるんじゃ?などの疑問があるかもしれませんが脂肪を燃料とするケトーシスがそれらの代わりとなるエネルギーを提供してくれるので心配ありません。
いきすぎたケトーシスとは?
冒頭の方でも喉の乾きはケトーシスの症状の一つとお話させていただきました。
しかし良い状態ではないケトーシスがあるとも書きました。
それはいきすぎたケトンレベルは逆に身体に害になってしまうからです。
ですからケトジェニックダイエットをしているときはケトンレベルを計測するのがおすすめです。
ケトンレベルを測るアイテム
おしっこでケトンレベルを測る試験紙があります。
ketostixなどと検索すると出てきます。
先端に尿をかけて色の変化でケトンレベルを計測できます。
他には呼気で検査するものもあります。
この画像のものはケトスキャンと言われるものです。
私はどちらも使ったことがありますが呼気の方がどこか正確なのではないかと思います。
ただ値が少し高いのが難点です・・他にも安いやつが売っているのですがそちらは試してないので分かりませんが・・。
で、だいたいケトンレベルはmmol/lといった値で示されます。
これはミリモルといいます。
最適なケトンレベル
試験紙、または呼気検査で自分のケトンレベルであるmmol/l(ミリモル)を知ることができますが、どの値が理想的かを知らなければ意味がありません。
- ~0.5 mmol/l
0.5ミリモル以下はケトーシスではありません。
まだ初期状態だと思いますので引き続き糖質を抜いてレベルを上げていくことに集中しましょう。 - 0.6~3 mmol/l
0.6〜3ミリモルの間が適正なケトーシスと言われています。
ただ1.5以下はそこまで効果はないとする医師や研究者もいますので実際は1.5以上が望ましいのかもしれません。 - 1.5〜3 mmol/l
ということでこの1.5〜3をケトジェニックダイエットの目標値としましょう! - 3 mmol/l以上
ケトジェニックをやってると意外と3 mmolを超えるときがあるのですが、3以上はあまり良い状態ではないようです。
大幅に超えてしまう場合は緩やかな炭水化物を摂るなどして調整する必要があります。
1型糖尿病の人では危険な場合もあるので要病院です。
ケトーシスの症状 喉の乾きなど
ケトーシスに突入するといくつかの症状がみられます。
- 喉の乾き
- 口の乾き、金属みたいな味
- 頻尿
- ふくらはぎがつる
- 倦怠感
- ケトブレス(息がすっぱいケトン臭と言われるもの)
- 疲労感
などです。
つまり、これらの症状が起きても心配ではないということ。
ケトーシスに無事に突入している可能性があるわけです。
ただ先程も書きましたようにケトンレベルが高くなりすぎると得られるメリットが少なくなりますので追い込みすぎずに冷静に数値を確認して調節をしていきましょう!
またケトン臭などのケトーシス特有の副反応は時間の経過と共に軽減または消滅していきますのでご安心を。
ケトーシスにならない場合にすべきこと
ケトーシスは個人差にもよりますが数日でケトンレベルは徐々に上がっていきます。
なのにケトーシスにならない場合はいくつかの問題点があるわけですが、一つは知らずのうちに糖質を摂っているということです。
私も最初は「野菜はなんでも大丈夫でしょ!」と思って食べていたのですがなかなかケトーシスにならなくて調べていたら根菜やトマト、たまねぎなどは糖質が高かったのです。
なので野菜の糖質もしっかりと把握したらケトーシスに無事突入した経験があります。
野菜だけでなく糖質を含んだ意外な物がそこかしことありますので調べながらチョイスしましょう。
糖質は1日20g以下にすることが理想です。
他には運動をするのも効果的です。
身体の中のグルコースを使い切ることでケトーシスに入れます。そして運動はグルコースを消費することになります。
なので運動をしてケトーシスに入るまでの期間を短くする努力をすることもできます。
まとめ 喉の乾きは良い兆候で一時的なもの
ということでケトジェニックを開始して感じる喉の乾きはケトーシスに入ってる可能性が高く、その反応として現れている症状ということが分かりました。
そして一時的なものである可能性が高くケトーシスが落ち着いてくると大抵の場合は2~3週間で症状は治まっていきます。
その後はケトンレベルを尿検査か呼気検査でまめにチェックをして1.5~3mmol/lにすることを目標としましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
質問、要望、ご指摘はメール、コメントをいただけると幸いです。
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