ケトジェニックダイエットでは厳格な糖質制限をします。
1日に20g程度まで摂取する糖質を制限するとより短期間で成果が出やすくなります。
ただ甘いものだけに限らずパスタや白米などにも糖質は多いため、日常の食事は激変していきます。
制限すればするほどに甘いものが食べたくなるのも人間の性(さが)というもの・・。
あっ人工甘味料なら糖質がないからOKなんじゃ?と思われる方もいるかもしれません。
ということで今回はケトジェニックダイエット中であっても人工甘味料はOKなのかを解説していきます。
ケト中に限らず人工甘味料は避けるべし
結論から言うと人工甘味料はダイエット中はもちろん、ダイエットをしてない期間であっても避けるべきです。
理由は後ほど詳しく話していきますが、人工甘味料は現在広く使われていますが肥満で悩む人が減ったという話は聞いたこともありません。
人間が太るメカニズムの一つとして糖質過多があります。
糖質を食べると人間の身体でエネルギー源に変換されます。
そのエネルギーは考えるための脳の働き、運動など人間が活動するために必要なエネルギーです。
しかし、そのエネルギー(グリコーゲン)はそこまで多くは貯蔵できない仕組みになってます。
そこでリミットを超えると非常用のエネルギーに変換するようになります。
脂肪です。
脂肪はなにかと目の敵にされますが、食事がとれなくなった時に燃焼してエネルギーにするためのものです。
ただ現代においては何日も食事にありつけないなんてことはないため脂肪を燃焼する機会は殆どありません。
また糖質の多い食事(外食、コンビニ)がはびこっているため常に糖質が多すぎる食生活になりがちです。
そこで糖質を制限することでエネルギーの供給がなくなり一種の非常事態になり脂肪を燃焼し始めて痩せるというのがケトジェニックダイエットの仕組み。
そして糖質をエネルギーとする凡人モードに対して脂肪を燃焼して生まれるケトン体をエネルギーにする超人モードのことをケトーシスと言います。
このケトーシスの状態をキープしていれば常に脂肪を燃やしているとうことになります。
実は人工甘味料は糖質がないのに摂取するとケトンレベルが低下するという話があります。
つまり人工甘味料を摂取すると脂肪燃焼が弱まってしまい痩せるスピードが遅くなる、または痩せなくなってしまうということになります。
これを検証した記事が英語ではありますが面白かったので添えておきます。
https://www.dietdoctor.com/is-pepsi-max-bad-for-your-weight
この記事ではダイエット系の人工甘味料を使ったペプシを飲んで数値を計測しました。
血糖値に変化はなかったもののケトンレベルが50%近くも下がりました。
それは5時間が経過しても戻ることはなかったとのことなので、ペプシを飲んでから5時間は脂肪燃焼がスピードダウン又はストップされてしまっていたということになります。
そこまで歴史は深くない人工甘味料だけに害のあるなしでも賛否は色々とあります。
しかし、糖質がないカロリーがないはずの人工甘味料が肥満の原因になっている、病気の原因になっているという研究結果がどんどん出てきているのは無視できないことではないかと思います。
サッカリン、アスパルテーム、アセスルファム、スクラロースなどなど色々と名前のある甘味料ですがそれぞれの違いを少し解説しておきます。
スクラロースは腸内細菌を減らす
腸内細菌、腸内フローラなどの単語を聞いたことがある人もいるかと思いますが、腸内細菌というのは非常に重要な役割を担っています。
基本的に善玉菌も悪玉菌もいてバランスを保っているのが通常の状態ですが、何かしらの影響で悪玉菌優位になると病気になったり免疫が弱くなったりといったことがあります。
ラットによる実験ではスクラロースを食べると良い腸内細菌が50%も減少したという実験結果がありました。
スクラロースはソフトドリンクやダイエット系飲料など色々なものに使われてますがプロテインにも使われていることがあります。
後ほど書きますがケト中でも使える甘味料で応用しましょう。
アスパルテームは肥満と関連している
アスパルテームも先程のスクラロースと同様で腸内細菌を破壊すると指摘されています。
ちなみに痩せてる人の腸内細菌叢と太っている人の腸内細菌叢(そう)は違っていて痩せてる人のを太ってる人へ移植(腸内細菌)すると太ってる人も痩せるなんて話を聞いたことがあります。
それほど腸内細菌のバランスと肥満は密接な関係を持っているようです。
こちらもラットによる実験で判明しています。
またアスパルテームは発がん性も指摘されています。
結論はまだ出ていませんが、アスパルテームの入った食品を食べると更に食べたくなるという悪循環も指摘されていますのでダイエット中は特に商品の成分表を見て慎重に買い物をした方が良いです。
ケトジェニック中でもOKな甘味料
ケトジェニック中で初期は特に甘いものへの渇望が止まりません。
外で食べるものは基本的にNGとなってくることが多いのですが家で作るなら甘いものも食べれる可能性が高いです。
以下の甘味料はケトジェニック中であってもOKな甘味料です。
ステビア
南アメリカ原産ステビア レバウディアナという植物が原料となっています。
炭水化物、カロリーはありません。
砂糖の200〜350倍もの甘みがあるというこですが、後味がどこか苦いのも特徴です。
料理に使っても何か違和感を感じる場合がありますが、まぁ少量であれば大丈夫といった感じです。
amazonでも入手可能です。
ステビア100%かエリスリトールとのミックスを選ぶようにしましょう。
エリスリトール
エリスリトールはトウモロコシが原料となっていることが多い糖アルコールです。
成分表には糖質がしっかりと記載がありますがご心配なく。
糖アルコールは独特の代謝システムがあって血糖値、インスリンに影響を与えません。
インスリン値を上げないということは脂肪蓄積も起こらないということです。
そしてその砂糖が吸収されないのでカロリーゼロとして扱われています。
ケトジェニック中であっても問題なく食べることができます。
ただ私も家にあるのですが『冷たい』感覚がします・・
これが全く合わないお菓子などもありますので、そこは色々とテストしていくしかないようです。
ラカンカ モンクフルーツ
ラカンカもモンクフルーツも一緒です。
もともとはタイ北部、中国南部の僧侶が料理に使っていたそうです。
こちらもカロリーゼロの扱いで血糖値、インスリン共に影響を与えません。
キシリトール
あまり甘味料として馴染みのないものですがキシリトールは白樺の木などから生成される天然の糖アルコールです。
こちらはカロリーゼロではありません。
砂糖の半分程度のカロリーで低炭水化物の扱いとなります。
ただインスリン、血糖値への影響は極めて軽微であるということなので使いすぎなければ問題ないです。
動物には与えないでください、人間には安全ですが動物には毒性があるようで最悪の場合は・・ということになりますのでお気をつけください。
以上4つの中から甘味料を選んでスイーツを作ればケトジェニックを継続しながら甘いものを楽しむことができます。
まとめ 人工甘味料は極力抜くことが肝要
腸内細菌は私達の身体の調子だけでなく気分にまで影響を与えます。
それだけに良い状態に保てれば健康はもちろん肥満になりにくい体質になれます。
それを乱す存在は身体に取り入れるメリットは本来ありません。
人工甘味料もその一つ。
カロリーがないというのは直接的な肥満の要因にはなりません。
が、
良い腸内細菌を破壊して乱れた環境のせいで太ってしまうのは間接的な要因となってます。
だからアスパルテーム、アセスルファム、スクラロースなどは普段の生活から排除する努力をしましょう。
その代わりにステビア、ラカンカ、エリスリトール、キシリトールなどの甘味料を使って自分でご褒美を作りましょう。
それだけで太りにくい身体になりますしケトジェニックダイエットのサポートになります。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
質問、要望、ご指摘はコメント、メールをいただけると幸いです。
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